PMP試験 2026年新形式 対応プロマネ模試
PMP STUDY GUIDE試験の概要・申請・当日PMP

PMP資格とは?2026年7月からの新試験の中身と取得までの流れを解説

PMP資格とは何かを解説。米国PMIが認定する国際資格の特徴、2026年7月からの新試験の中身、受験資格、申請から合格・更新までの流れ、費用の内訳と調べ方が分かります。

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執筆
プロマネ模試 編集部
まず結論

この記事の要点

  • PMPは米国のPMI(Project Management Institute)が認定する、プロジェクトマネジメントの国際資格です。保有者は世界で170万人を超えます。
  • 2026年7月9日から新しい試験内容(ECO 2026年版)に変わりました。180問・240分で、People 33%・Process 41%・Business Environment 26%です。
  • 受験するには「学歴に応じた実務経験の月数」と「35時間の研修」が必要です。申請が承認されてから1年以内に受験します。
  • 合格後は3年ごとに60PDUを集めて更新します。取ったら終わりの資格ではありません。

PMPとはどんな資格?

PMP(Project Management Professional)は、プロジェクトを率いる人の実務能力を認定する国際資格です。認定団体は、米国に本部を置く非営利団体のPMI(Project Management Institute)です。

特徴は3つあります。1つめは、実務経験がないと受験できないことです。2つめは、国や業界を問わず通用することです。IT、建設、製造、製薬、コンサルなど、業界の区別はありません。3つめは、3年ごとの更新が必要なことです。

PMIのPMPページによると、保有者は世界で170万人を超え、プロジェクト分野で最も多く持たれている資格です。PMIは、PMP資格が国際規格ISO/IEC 17024にもとづく認定を受けているとも説明しています。試験問題は、PMPを持つ実務家が作成し、確認しています。

PMPの基本情報(2026年10月時点。PMI公式の資料をもとに当サイトで整理)
項目内容
正式名称Project Management Professional(PMP)
認定団体PMI(Project Management Institute)
保有者数世界で170万人以上(PMIのPMPページの表記)
受験資格学歴に応じた実務経験(過去10年以内に24〜60か月)+35時間の研修
試験180問・240分(うち10問は採点されない事前テスト問題)
受験方法テストセンターでの受験か、自宅などからのオンライン受験
言語英語のほか日本語を含む複数の言語。日本語で受けても画面で英語の原文を確認できる
更新3年ごとに60PDU(専門能力開発の単位)を集め、更新料を払う

2026年7月からの新試験は何が変わった?

PMIは試験の出題範囲を「ECO(Examination Content Outline)」という文書で公開しています。2026年7月9日以降の試験は、2026年版のECOにもとづいています。

大きな変化は3つです。まず、3つの領域の比率が変わりました。旧版(2021年版)はPeople 42%・Process 50%・Business Environment 8%でした。新版はPeople 33%・Process 41%・Business Environment 26%です。ビジネス環境の比重が3倍以上になりました。

次に、タスク(出題の単位)が35から26に整理されました。ガバナンス、コンプライアンス、変更管理、リスクなどがBusiness Environmentにまとまっています。

最後に、問題の形式が増えました。1つは、長い状況説明を読んで複数の問いに答える「ケーススタディ(Case or Scenario)」です。もう1つは、グラフや図を読み取る「図表問題(Graphic-Based)」です。AIやサステナビリティも、問題の状況設定に加わりました。

変更点の一覧はPMP試験の変更点まとめに、26タスクの中身は新ECOの26タスク一覧にまとめています。

新試験(2026年版ECO)の領域別の出題比率(%)
  • People(人)33
  • Process(プロセス)41
  • Business Environment(ビジネス環境)26

旧版で8%だったビジネス環境が26%に。ガバナンスやリスクの判断が重くなった。

手法の比率も決まっています。全体の約40%が予測型(いわゆるウォーターフォール)の問題です。残りの約60%は、アジャイル(適応型)とハイブリッドの問題です。どの領域にも両方が混ざって出ます。

試験の進み方も変わりました。最初にケーススタディの区画があり、その後に1回目の10分休憩があります。残りの単独の問題の途中で2回目の休憩があります。休憩に入ると、前の区画の問題には戻れません。

PMIは新試験について、難しくしたのではなく、今の実務に合わせた内容にしたと説明しています。採点の方法も変わっていません。ただし出題の重心が変わったため、旧試験の対策だけでは足りない部分が出てきます。

問われる力は「知っているか」より「判断できるか」です。たとえば「スポンサーが急に機能の追加を求めた。次に何をするか」のように、状況を読んで最も適切な行動を選びます。用語を覚えるだけでは足りず、状況ごとの優先順位をつかむ練習が要ります。

受験資格はどうなっている?

受験資格は「学歴」と「プロジェクトを率いた経験の月数」の組み合わせで決まります。経験は申請日から数えて過去10年以内のものに限られます。

学歴別の必要な経験(ECO 2026年版の記載をもとに整理)
学歴必要な経験
高校卒業など(後期中等教育の修了)60か月(5年)
短大・高専・専門課程など(短期高等教育の水準)48か月(4年)
4年制大学卒業以上36か月(3年)
PMIのGAC認定を受けた学位プログラムの修了24か月(2年)

経験の月数は「重複しない月数」で数えます。同じ月に2つのプロジェクトを率いても、1か月としか数えません。肩書きが「プロジェクト・マネジャー」である必要はありません。計画・意思決定・提供・成果に責任を持ってプロジェクトを率いた経験が対象です。

これに加えて、プロジェクトマネジメントの研修を35時間以上受ける必要があります。本を読んだだけ、模擬試験を解いただけでは研修に数えられません。有効なCAPM資格を持っている人は、35時間の研修が免除されます。

短大・専門課程の区分(48か月)は新しい版で加わった区分です。自分の学歴がどの区分に当たるか、詳しくはPMPの受験資格の解説で確認してください。

申請から合格までの流れは?

PMPは「申し込めばすぐ受けられる」試験ではありません。先に申請書を出し、受験資格の審査を受けます。流れは次のとおりです。

PMP取得までの流れ
  1. 1

    35時間の研修

    修了の記録を残す

  2. 2

    オンライン申請

    学歴・経験・研修を英語で記入

  3. 3

    審査(監査)

    一部の人は書類提出を求められる

  4. 4

    受験料の支払い

    受験用のIDが届く

  5. 5

    試験の予約

    テストセンターかオンライン

  6. 6

    受験・結果

    終了直後に暫定結果

  7. 7

    3年ごとの更新

    60PDUと更新料

申請書はPMIのWebサイトで作ります。経験の欄に英語で書くのは、プロジェクトごとの目的・役割・担当した仕事・成果です。

提出した申請の一部は、ランダムに「監査」の対象に選ばれます。監査では、卒業証明、上司などの署名、研修の修了証が必要です。提出期限は通知から90日で、そろえて出せば確認は5〜7営業日ほどです(PMIの資格ハンドブック、2026年6月改訂版)。

申請が承認されて受験料を払うと、受験用のIDがメールで届きます。試験の予約に使う番号です。受験できる期間は承認から1年で、その間に3回まで受験できます。

試験が終わると、画面に暫定の結果が出ます。正式な結果は、試験日から10営業日以内にオンラインのレポートで確認する流れです。

取得にかかる費用と期間の目安は?

費用は大きく分けて、受験料、PMIの会員費(任意)、35時間の研修費、合格後の更新料です。PMIのハンドブックによると、受験料などは会員かどうかと国・地域によって変わります。そのため当サイトでは金額を書かず、どこで確かめるかを示します。

PMP取得にかかる費用の内訳と確認先(2026年10月時点。PMIのハンドブック・PMPページをもとに整理)
費用決まり方・注意点確認先
受験料会員かどうかと地域で変わる。会員価格は、支払いの前に会員になった人だけに使えるPMIのPMPページ、申請承認後の支払い画面
PMIの会費(任意)入会すると受験料が会員価格になる。受験料の差と会費を比べて決めるPMIの会員ページ
35時間の研修オンデマンドか講師つきかで大きく変わる。有効なCAPMがあれば不要各研修の提供元
再受験料不合格で2回目・3回目を受けるときに払い直すPMIのアカウント
日程変更の手数料試験の30日前を過ぎて変更・キャンセルすると70米ドル+税PMIの資格ハンドブック
更新の費用3年ごとに60PDUを集めて払うPMIの更新(CCR)のページ

受験料は会員の方が安く設定されています。会員になってから払わないと会員価格にならない点に注意してください。金額の調べ方と総費用の計算はPMPの受験料で詳しく解説しています。

研修費は選び方で大きく変わります。オンデマンドの講座は提供元を問いません。講師が教えるライブ講座は、2026年12月1日からPMIの認定研修パートナー(ATP)などが提供するものに限られます。PMIは、11月30日までに修了した研修は今の条件で認めるとしています。

期間は「勉強」と「手続き」の2つに分けて考えるのが実用的です。手続きは、申請の審査、監査になった場合の書類集め、試験の予約で、合わせて数週間から2か月ほど見ておくと安全です。監査では上司のサインを集めるため、時間が読みにくくなります。

勉強時間は人によって大きく違います。実務経験が長くても、PMIの考え方に沿って答える練習は別に必要です。

POINT

申請の承認から1年が受験期限です。先に申請だけ済ませると、勉強が間に合わないまま期限が近づくことがあります。勉強の見通しが立ってから申請するのが無難です。

どんな人がPMPを取るべき?

向いているのは、次のような人です。

  • すでにプロジェクトを率いていて、自分のやり方を国際的な標準と照らし合わせたい人
  • 外資系企業や海外の顧客と仕事をしていて、共通の言葉が必要な人
  • 予測型だけでなく、アジャイルやハイブリッドの進め方も体系的に学びたい人
  • 転職や社内の評価で、プロジェクトマネジメントの経験を客観的に示したい人

PMIはPMPページで、PMPを持つ人の年収の中央値は持たない人より17%高いという調査結果を紹介しています。ただし、資格を取れば必ず年収が上がるという意味ではありません。

反対に、まだプロジェクトを率いた経験がない人は受験資格を満たせません。その場合はCAPMなど入門向けの資格から始める方法があります。

PMPの試験が問うのは、知識の暗記より「この状況で、プロジェクト・マネジャーは次に何をするか」です。実務の経験があっても、職場の慣習のまま答えると外れることがあります。まずは無料模試30問で、新試験の問題の雰囲気と自分の判断のクセを確かめてみてください。

よくある質問

PMPは日本語で受験できますか?

できます。日本語を選んで受験しても、問題ごとに英語の原文を画面で確認できます。言語は予約のときに選び、予約後に言語だけを変えることはできません。

PMPの合格率はどのくらいですか?

PMIは合格率を公表していません。ネットで見る「60%前後」などの数字は、公式の裏づけがない推定です。合否は、他の受験者との比較ではなく、基準に達したかどうかで決まります。

2026年7月より前に勉強した内容は無駄になりますか?

無駄にはなりません。PMIも、試験の中心となる原則と考え方は変わっていないと説明しています。ただし領域の比率が変わり、ビジネス環境が26%に増えたうえ、ケーススタディと図表問題が加わりました。新しいECOに合わせて弱点を補う必要があります。

PMPは一度取れば一生有効ですか?

いいえ。3年ごとに60PDUを集めて更新料を払い、更新します。期限までに更新しないと1年間の停止期間に入り、その間はPMPを名乗れません。停止期間のうちにも更新しないと資格は失効し、申請と受験からやり直しになります。

出典・参考

  1. [1]PMI: Project Management Professional (PMP)
  2. [2]PMI: PMP Examination Content Outline – July 2026(PDF)
  3. [3]PMI: New PMP exam launched in July 2026
  4. [4]PMI Certification Handbook(PDF, 2026年6月改訂)
  5. [5]PMI: How to Apply for the PMP: What Counts as Project Management Experience(2026年8月28日)
  6. [6]PMI: Continuing Certification Requirements (CCR) Handbook(2026年4月更新)
  7. [7]PMI: Maintain Your Certification(CCR)

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