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PMPの受験資格を2026年版で確認|学歴別の必要な実務経験と35時間

PMPの受験資格を2026年7月からの条件で整理。学歴別の経験月数(60・48・36・24か月)、旧条件からの変更(8年→10年・短大などの48か月)、重複しない月数の数え方、35時間研修とCAPMの扱いがわかります。

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執筆
プロマネ模試 編集部
まず結論

この記事の要点

  • 受験資格は「学歴に応じた実務経験」と「35時間の研修」の両方です。経験は、申請日から過去10年以内のものを数えます。
  • 必要な経験は、高卒60か月、短大・高専・専門課程48か月、大卒36か月、GAC認定課程24か月です。
  • 2026年版で、経験を数える期間が過去8年から10年に広がり、48か月の区分ができました。「8年以内」「2区分」と書く記事は旧条件です。
  • 経験は重複しない月数で数えます。有効なCAPMを持つ人は35時間が免除され、経験が足りない人はCAPMから始める道があります。

PMPの受験資格は何で決まる?

PMPの受験資格は、次の2つを両方満たすことです。

  • 学歴に応じた実務経験:プロジェクトを率いた経験が、申請日から過去10年以内に一定の月数あること
  • 35時間の研修:PMPの出題範囲に沿ったプロジェクトマネジメントの研修を、35時間以上受けていること

年齢、職種、業界の条件はありません。IT以外の建設・製造・医療・イベントなどの経験も数えられます。肩書きが「プロジェクト・マネジャー」である必要もありません。問われるのは、プロジェクトを率いて方向づけた(leading and directing)経験かどうかです。

条件は、PMIの出題範囲の文書(ECO 2026年版)とPMIのPMPページに書かれています。以下は、その内容を日本の学歴に当てはめた当サイトの整理です。最終的な判断はPMIが行います。PMPという資格の全体像はPMP資格とはで説明しています。

学歴別に必要な経験は何か月?

2026年版では、学歴の区分が欧州資格枠組み(EQF)と国際標準教育分類(ISCED)の水準で書かれています。日本の学歴に当てはめると、おおむね次のとおりです。

学歴別の必要な経験(重複しない月数。2026年版はECOとPMIのPMPページ、旧条件はPMIのPMPページの2025年5月時点の保存版による)
区分(ECOの水準)日本の学歴の例2026年版旧条件(〜2026年7月)
後期中等教育の修了(EQF 4/ISCED 3〜4)高校卒業、高卒認定など60か月(5年)60か月
短期高等教育(EQF 5/ISCED 5)短大・高専の卒業、専門学校の専門課程の修了など48か月(4年)60か月(区分なし)
学士以上(EQF 6/ISCED 6)4年制大学の卒業、大学院の修了36か月(3年)36か月
PMIのGAC認定課程の学位GACの認定を受けた学士・修士課程の修了24か月(2年)24か月
経験を数える期間―申請日から過去10年過去8年

2026年版で大きく変わった点は2つです。1つめは、経験を数える期間が過去8年から過去10年に広がったことです。2つめは、短大・高専・専門課程などに48か月の区分ができたことです。旧条件では、学士でない人は一律60か月でした。

検索で見つかる記事には、今も「8年以内」「大卒36か月・それ以外60か月」と書かれたものがあります。どちらも2026年7月より前の条件なので注意してください。

学位でない資格を学士相当(36か月)として扱えるのは、公的な機関がEQF 6相当と明示している場合だけです。名前に「上級」「専門職」と付くだけでは足りません。証明書に水準が書かれていない場合、監査で国の資格登録の記載や発行機関の証明などを出します。

GACは、PMIがプロジェクトマネジメント教育の課程を認定する仕組みです。GACの認定は課程の質を示すもので、それだけで学位の水準が変わるわけではありません。

「重複しない月数」はどう数える?

経験は、プロジェクトの数ではなく月数で数えます。同じ期間に複数のプロジェクトを並行して率いていても、その期間は1回しか数えません。

例で確かめます。プロジェクトAを4月〜7月、プロジェクトBを6月〜10月に率いたとします。Aだけなら4か月、Bだけなら5か月です。6月と7月が重なっているので、合計は9か月ではなく、4月〜10月の7か月です。

重複しない月数の計算例(当サイトの独自の例)

数える月数 = どれかのプロジェクトを率いていた月の数(重なる月は1回)

  1. 1プロジェクトA:4月〜7月(4か月)
  2. 2プロジェクトB:6月〜10月(5か月)
  3. 3単純に足すと 4+5=9か月(誤り)
  4. 4重なる6月・7月を1回だけ数える:9−2=7か月
  5. 54月〜10月の7か月が経験として数えられる

並行していたプロジェクトは足し算しない。カレンダーで塗った月を数える。

数える範囲は、申請日から過去10年です。10年より前の経験は、どれだけ長くても数えられません。申請を先に延ばすと、古い経験が範囲から外れることがあります。

申請書では、プロジェクトごとに開始と終了の年月を書きます。PMIも、申請の前にプロジェクトの一覧を作り、重なる期間を確かめるよう勧めています。期間は実態どおりに書いてください。

経験に数えられる仕事・数えられない仕事は?

PMIはプロジェクトを「独自の状況で価値を生み出すために行う、期限のある取り組み」と説明しています。始まりと終わりがあり、毎回内容が違う仕事です。そのうえで、プロジェクトを率いた経験であることが求められます。

経験として数えやすいもの・数えられないもの(ECOとPMIの申請の解説をもとに整理)
数えやすい数えられない
システム導入、新製品の開発、工場の設備更新など、期限のある取り組みを率いた経験毎月の締め処理、定型の保守運用など、繰り返しの業務
社内の制度改定や移転などの社内プロジェクトのリーダー学校の課題や、学位のための研究
無給でも、職業上の場(NPOの運営など)でプロジェクトを率いた経験個人のイベントの企画、自宅の改修などの私的な取り組み
大きなプログラムの中の一部分(工程・チーム)を率いた経験担当者として作業だけをした経験、事務的な補助

PMIが見るのは、肩書きより中身です。「コーディネーター」「チームリーダー」などの肩書きでも、プロジェクトを率いた実態があれば数えられます。反対に、「プロジェクト・マネジャー」の肩書きでも、定型の運用だけをしていた期間は数えられません。

迷いやすいのは、チームの一員として、ある部分の計画や調整を任されていた場合です。その部分を率いていたのなら、経験として書ける可能性があります。書き方のコツはPMP申請の経験の書き方で扱っています。

35時間の研修とCAPMによる免除は?

経験に加えて、プロジェクトマネジメントの研修を35時間以上受ける必要があります。研修の内容はPMPの出題範囲(ECO)に沿っていることが条件です。本を読んだだけ、模擬試験を解いただけでは数えられません。

研修を受けた時期の制限はなく、昔の研修も記録できます。ただし2026年12月1日から、講師が教えるライブ講座はATP(PMIの認定研修パートナー)などの提供分に限られます。オンデマンドの講座は提供元を問いません。12月1日より前に修了した研修は、今のルールのまま使えます。

有効なCAPM資格を持つ人は、35時間の記録が要りません。CAPMが35時間分とみなされます。詳しくはPMP受験に必要な35時間研修を見てください。

自分が受験できるかを5分で確かめるには?

次の順に確かめると、申請の前に受験資格の見通しが立ちます。紙かスプレッドシートに書き出しながら進めてください。

  1. 最終学歴を確認し、上の表で必要な経験月数(60・48・36・24か月)を決める。
  2. 申請予定日から10年前の年月を書く。それより前の経験は外す。
  3. 10年以内に率いたプロジェクトを、開始年月と終了年月つきで並べる。
  4. 各プロジェクトの期間をカレンダーに塗り、塗られた月を数える(重なりは1回)。
  5. 定型業務や作業だけの期間が混ざっていないか見直す。
  6. 35時間の研修の修了記録があるか、CAPMを持っているかを確かめる。

月数がぎりぎりの場合は、数か月待って余裕を持たせるのも一つの方法です。監査で確認者の署名が取れない期間があると、その分が数えられず不足するおそれがあるためです。

条件を満たさないときはどうする?

経験の月数が足りない場合、選択肢は3つあります。

  1. 経験がたまるのを待つ:今の仕事でプロジェクトを率いる機会を増やし、必要な月数に達してから申請する。待つ間に勉強を進めておける。
  2. CAPMを先に取る:PMIの入門向け資格。プロジェクトを率いた経験がなくても受験でき、取得後はPMPの35時間研修が免除される。
  3. 経験の棚卸しをやり直す:数えていなかった社内プロジェクトや、一部分を率いた期間がないか確かめる。ただし、実態のない経験を書いてはいけない。

申請は、勉強がある程度進んでから出すのが無難です。承認から1年が受験期限で、過ぎると申請からやり直しになります。手続きの流れはPMPの申請方法で説明しています。

受験資格がそろうまでの間も、問題に慣れておくことはできます。新試験の形式で判断の練習をしたい人は、無料模試30問から始めてみてください。

POINT

受験資格の条件は改定されることがあります。この記事は2026年10月時点のECO(2026年版)とPMIのPMPページにもとづきます。申請の前にPMIの公式ページで最新の条件を確認してください。

よくある質問

「過去8年以内の経験」と書いてある記事があります。どちらが正しいですか?

2026年版の条件では、申請日から過去10年以内の経験を数えます。「8年以内」は2026年7月より前の条件です。

日本の専門学校卒は48か月の区分になりますか?

専門学校の専門課程の修了は短期高等教育(ISCED 5)に当たることが多く、48か月の区分になる可能性があります。ただし判断するのはPMIです。証明書に水準の記載がない場合、監査では公的な資料や発行機関の証明で水準を示します。

プロジェクト・マネジャーの肩書きがなくても受験できますか?

できます。肩書きではなく、プロジェクトを率いて方向づけた経験かどうかで判断されます。一部分を率いて計画や調整を担った経験も、実態があれば書けます。

10年以上前の経験は使えますか?

使えません。経験は申請日から過去10年以内のものだけが対象です。研修の時間には、受けた時期の制限はありません。

出典・参考

  1. [1]PMI: PMP Examination Content Outline – July 2026(PDF)
  2. [2]PMI: Project Management Professional (PMP)
  3. [3]PMI: Learn what the new PMP exam, launched in July 2026, means for you
  4. [4]PMI Blog: How to Apply for the PMP: What Counts as Project Management Experience(2026年8月)
  5. [5]PMI: Project Management Professional (PMP)(旧条件。Internet Archive の2025年5月の保存版)
  6. [6]PMI: Certified Associate in Project Management (CAPM)

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