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PMP試験の変更点まとめ|2026年7月の新ECOで変わった7項目

2026年7月9日からのPMP新試験で何が変わったかを、旧試験(2021年版ECO)と比べて7項目で整理。比率・タスク数・新形式・事前テスト問題・休憩の位置・受験資格・35時間研修の変更が一覧表でわかります。

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執筆
プロマネ模試 編集部
まず結論

この記事の要点

  • 2026年7月9日以降の試験は、すべて新しい出題範囲(ECO 2026年版)にもとづきます。問題数は180問のまま、時間は230分から240分になりました。
  • 領域の比率はPeople 33%・Process 41%・Business Environment 26%。タスクは35から26に、予測型の比率は約半分から約40%に変わりました。
  • ケーススタディと図表問題が加わり、採点されない事前テスト問題は5問から10問に増えました。採点の方法は変わっていません。
  • 受験資格では、経験を数える期間が過去8年から10年に広がりました。35時間研修は、2026年12月1日からライブ講座の提供元が限られます。

いつから、何が変わった?(一覧表)

PMIは2026年7月9日から、新しい出題範囲(ECO 2026年版)にもとづく試験に切り替えました。PMIの新試験のページによると、この日以降の試験はすべて新試験です。申請した時期には関係ありません。

旧試験(2021年版ECO)は7月8日までで終わりました。旧版から変わった点を7つにまとめると、次のとおりです。PMPという資格そのものの概要は、PMP資格とはで説明しています。

旧試験と新試験の比較(2021年版・2026年版の各ECO、PMIの新試験のページなどをもとに当サイトで整理)
項目旧(2021年版)新(2026年版)
① 領域の比率People 42%・Process 50%・Business 8%People 33%・Process 41%・Business 26%
② タスク数35(14・17・4)26(8・10・8)
③ 予測型の比率約半分約40%(アジャイル+ハイブリッドが約60%)
④ 問題形式単一選択・複数選択・マッチングなどケーススタディと図表問題が加わる
⑤ 時間・事前テスト・休憩230分。事前テスト5問。休憩は60問目と120問目の後240分。事前テスト10問。1回目の休憩はケース区画の後
⑥ 新しい論点明記なしAI・サステナビリティ・情報セキュリティなどを明記
⑦ 受験資格・研修経験は過去8年。学歴は3区分(高卒・大卒・GAC)経験は過去10年。学歴は4区分(48か月を新設)。12月から研修の規則も変更

問題数(180問)、休憩の長さ(10分×2回)、採点の方法、資格の更新の条件(3年で60PDU。PDUは1時間の学習などで1単位)は変わっていません。すでにPMPを持っている人は、新試験を受け直す必要はありません。

① 領域の比率はどう変わった?

一番大きな変化は、Business Environment(ビジネス環境)の比率が8%から26%に上がったことです。180問に当てはめると、およそ14問から47問に増える計算です。

その分、People(人)は42%から33%に、Process(プロセス)は50%から41%に下がりました。それでもProcessが最大の領域であることは変わりません。

領域別の比率の変化(かっこ内は180問に当てはめた目安)

旧(2021年版)

  • 人People 42%(約76問)
  • プロセスProcess 50%(約90問)
  • ビジネス環境Business 8%(約14問)

新(2026年版)

  • 人People 33%(約59問)
  • プロセスProcess 41%(約74問)
  • ビジネス環境Business 26%(約47問)

ビジネス環境が3倍以上に。ガバナンス・順守・変更管理・リスクの判断が重くなった。

② タスク数はなぜ35から26に減った?

タスクは、出題の単位になる「プロジェクト・マネジャーの責任」のことです。旧版は35タスク(People 14・Process 17・Business 4)でした。新版は26タスク(People 8・Process 10・Business 8)です。

減ったといっても、範囲が狭くなったわけではありません。細かく分かれていたタスクがまとめられ、領域を移ったものもあります。ガバナンス、変更管理、課題の管理、リスクの管理は、旧版ではProcessのタスクでした。新版では、障害の除去(旧版はPeople)とあわせてBusiness Environmentに入っています。

反対に、旧版でBusinessにあった「ベネフィットと価値の提供」は、新版ではProcessの「価値にもとづく提供」になりました。共通のビジョンづくり(People)、財務の計画と管理(Process)、継続的改善(Business)は、新たに独立したタスクです。26タスクの全体は新ECOの26タスク一覧で日本語訳つきでまとめています。

③ 予測型とアジャイルの比率はどう変わった?

旧版のECOでは、予測型の問題が約半分、アジャイルとハイブリッドが残りの半分でした。新版では、予測型が約40%、アジャイル(適応型)とハイブリッドを合わせて約60%です。

比率は領域ごとではなく、試験全体の話です。どの領域にも、予測型とアジャイルの両方の問題が混ざります。「Processは予測型、Peopleはアジャイル」のように分けて覚えるのは誤りです。

問題文の手がかりから、進め方を読み取る力が要ります。「スプリント」「プロダクト・オーナー」とあればアジャイル、「ベースライン」「変更管理委員会」とあれば予測型の場面です。

④ 新形式のケーススタディと図表問題とは?

ケーススタディ(Case or Scenario)は、長い状況説明を読み、続く複数の問いに答える形式です。説明にはグラフや表が付くことがあります。最初に状況を読み違えると、続く問いもまとめて外します。

図表問題(Graphic-Based)は、グラフ・図・画像を読み取って答える形式です。バーンダウンチャートの傾きから進み具合を判断する、リスクの表から優先度を読む、といった問いが考えられます。

どちらも、テストセンターとオンラインの両方で出ます。一方、マッチングやポイント&クリックなど4つの形式は、テストセンター受験だけで出るとECOに書かれています。形式ごとの中身はPMP試験の内容と出題形式で扱っています。

⑤ 試験時間・事前テスト・休憩はどう変わった?

問題数は180問のままで、試験時間は230分から240分になりました。採点されない事前テスト問題は5問から10問に増え、採点される問題は175問から170問になりました。どれが事前テストかは分かりません。

休憩は10分が2回で、回数と長さは同じです。変わったのは位置です。旧試験は60問目と120問目の後でした。新試験では、1回目はケーススタディの区画の後、2回目は残りの問題のおよそ半ばです。

日本でオンライン試験を運営するATAの案内では、1回目の休憩は40問目の後、2回目は110問目の後とされています。ただしECOは、形式ごとの問題数は回によって変わりうるとしています。どちらの試験でも、休憩に入るとそれより前の問題には戻れません。見直しは休憩の前に済ませます。

チュートリアルと試験後のアンケートは任意で、240分には含まれません。

⑥ AI・サステナビリティなど、どんな論点が増えた?

ECO 2026年版の冒頭には、新しく試験に取り入れた傾向が2つ挙がっています。AI(人工知能)とサステナビリティ(持続可能性)です。独立したタスクではなく、既存のタスクの中に織り込まれています。

たとえば、計画の段階で必要な情報を決めるとき(例:サステナビリティ)や、品質のコストを管理するときです。コンプライアンスの要件を確かめるとき(例:情報セキュリティ、安全衛生、規制)にも出てきます。リスク登録簿の例にも、ITセキュリティの弱さが挙がっています。

試験では「AIツールの導入でチームの作業が変わる」「新しい環境規制が出た」といった状況が考えられます。正解の方向はいつもと同じです。影響を分析し、関係者と相談し、決められたプロセス(変更管理やリスク対応)に乗せることです。

⑦ 受験資格と35時間研修はどう変わった?

経験を数える期間は、申請日からさかのぼって8年から10年に広がりました。必要な月数は、高卒60か月、大卒36か月、GAC認定課程(PMIが認定した大学などの課程)24か月で変わりません。新たに、短大・高専・専門課程などの水準(EQF 5/ISCED 5)に48か月の区分ができました。旧条件では、学士でない人は一律60か月でした。

学歴の区分は、欧州資格枠組み(EQF)と国際標準教育分類(ISCED)の水準で書かれるようになりました。学位の水準がはっきりしない場合は、監査で国の資格登録の記載や発行機関の証明などを出します。

35時間の研修では、2026年12月1日から、講師が教えるライブ講座の提供元が限られます。ATP(PMIの認定研修パートナー)や、認定を受けた大学などの課程です。オンデマンドの講座は提供元を問いません。12月1日より前に修了した研修は、今の要件のまま使えます。

旧版の教材で勉強している人は何をすればいい?

PMIは新試験のページで、旧教材で勉強中の人はそのまま続けてよいと案内しています。試験の原則と進め方は変わらないためです。サーバント・リーダーシップ、変更管理の手順、ステークホルダーとの関わり方などは新版でも使えます。足りない部分を足す、と考えてください。

  1. 26タスクの一覧で、旧教材では薄いBusiness Environmentの8タスクを先に補う。
  2. ケーススタディ形式の練習をする。長い状況文を読み、事実・制約・問題点をメモしてから問いに進む。
  3. 図表問題の練習をする。バーンダウン、S字カーブ、リスクのマトリクスなどの図を読み取る問題を解く。
  4. 240分・休憩2回の本番形式で、少なくとも1回は通しで解く。区画の後に戻れない時間配分に慣れる。

PMBOKガイドは第8版が出ています。ただしECOには、試験は特定の1冊だけにもとづいて作られていないと書かれています。第8版は用語の辞書として使えば十分です。違いはPMBOK第8版の変更点にまとめました。

今の自分がどこまで新試験に対応できているかは、問題を解くのが早いです。当サイトの無料模試30問は新ECOの比率どおりに作っており、領域ごとの評価を確かめられます。

よくある質問

2026年7月より前に申請した人も新試験を受けるのですか?

はい。切り替えは受験日が基準です。2026年7月9日以降に受ける人は、申請した時期にかかわらず新しいECOにもとづく試験を受けます。

新試験は難しくなったのですか?

PMIは「難しくしたのではなく、今の仕事に合わせた」と説明しており、採点の方法も変わっていません。ただしビジネス環境が26%に増え、新しい形式も加わったので、旧教材だけでは練習が足りません。

旧版の問題集はもう使えませんか?

考え方の練習には使えます。ただし、ビジネス環境の比率が8%から26%に増え、ケーススタディと図表問題が加わりました。旧版だけでは、この2点の練習が不足します。

すでにPMPを持っています。何か変わりますか?

変わりません。PMIによると、取得済みのPMPはそのまま有効で、新試験や追加の研修は要りません。更新の条件も、3年ごとに60PDUのままです。

出典・参考

  1. [1]PMI: PMP Examination Content Outline – July 2026(PDF)
  2. [2]PMI: Learn what the new PMP exam, launched in July 2026, means for you
  3. [3]PMI: Project Management Professional (PMP)
  4. [4]PMI: PMP Examination Content Outline – January 2021(旧版。Internet Archive の保存版)
  5. [5]PMI: Project Management Professional (PMP)(旧条件。Internet Archive の2025年5月の保存版)
  6. [6]ATA: PMP®監督付きオンライン試験(日本・韓国)

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