PMPの受験料はいくら?結論から
PMPの受験料は、PMI会員の方が非会員より安い仕組みです。PMIの公式ページは「受験料は会員の方が低い」と説明しています。PMIの認定ハンドブックには、価格は会員かどうかと地域で変わる、と書かれています。
ただし、2026年10月時点で、PMIの公開ページにもハンドブックにも、受験料の金額は載っていません。支払いは申請が承認された後なので、正確な金額はその画面で確かめます。なお、PMIのPMPページは見る国・地域によって価格の表示が変わることがあり、金額が表示される場合もあります。
ネット上では「◯ドル」と書いた記事が多く見つかります。しかし、記事によって金額が違い、改定前の額が残っているものもあります。当サイトでは、公式に確かめられない金額は書きません。申請の前に知りたい人は、PMIのカスタマーケアに問い合わせる方法があります。
金額が決まっている費用と、決まっていない費用を分けると、次のようになります。
| 費用 | 金額 | かかる時期 |
|---|---|---|
| 受験料(1回目) | 会員・地域で変わる。支払いの画面で確定 | 申請の承認後 |
| 受験料(2回目・3回目) | 受けるたびに、再び払う | 不合格の後に受け直すとき |
| 予約の変更・キャンセル(予約日の30日以内) | US$70+税 | 手続きをしたとき |
| 予約日の48時間以内の欠席 | 受験料の全額を失う | 欠席したとき |
| PMI日本支部の年会費 | 50ドル(学生10ドル)。本部の会費は別 | 支部に入るとき |
| 35時間の研修 | 提供元しだい。社内研修で満たせれば追加の費用なし | 申請の前 |
| 更新費用 | 会員・地域で変わる。myPMIで確定 | 合格後、3年ごと |
POINT
記載は2026年10月2日時点で、PMIの公式ページと「PMI Certification Handbook(2026年6月改訂)」で確かめた内容です。料金は変わることがあるため、支払いの前に必ずPMI公式で確かめてください。
受験料はいつ払う?申請から支払いまでの流れ
受験料を払うのは、申請を出した直後ではありません。PMIの公式ページは「受験料は申請が受理され、予約する準備ができてから必要になる」と説明しています。流れは次のとおりです。
- 1
オンライン申請
学歴・PM経験・35時間研修を入力
- 2
申請の審査・承認
承認の日から1年が受験の有効期間(監査に選ばれたら監査完了の日から)
- 3
受験料の支払い
会員価格は支払い前の入会が条件
- 4
受験資格IDの通知
予約に使うEligibility ID
- 5
試験の予約
会場またはオンライン
PMI Certification Handbook をもとに当サイトが整理
監査に選ばれた場合は、支払いの前にメールで知らされます。書類の提出期限は90日です。受験の有効期間(1年)は、申請が承認された日から始まります。監査に選ばれた場合は、監査を通った日からです。
支払いの手続きの中で、受験時の配慮(障がいなどによる試験の調整)も申し込めます。配慮に追加の費用はかかりません(ハンドブック)。
PMI会員になると得?会員価格の条件は?
PMIの会員ページには、会員特典として「認定資格(更新を含む)・学習教材・研修などが最大30%割引」と書かれています。PMPの受験料も、この会員価格の対象です。
注意点は、支払いの前に会員になっていないと会員価格にならないことです。認定ハンドブックに、会員価格は認定の支払いの前に会員になった人だけに適用する、とあります。払った後に入会しても、差額は戻りません。
会費の金額もPMIの公開ページにはなく、入会手続きの画面で表示されます。日本の支部(PMI日本支部)に入る場合は、本部の会費に加えて支部の年会費がかかります。支部だけに入ることはできません。会員制度の全体はPMIとは?で解説しています。
入会するかどうかは、状況ごとに次のように考えると決めやすくなります。
- 合格後も更新を続けるつもり:更新費用も会員価格になり、PMBOK®ガイドのデジタル版も無料で入手できる。会員が有利になりやすい
- 受験だけで、更新は決めていない:受験料の会員割引の額と、年会費を比べて決める
- 勤務先が費用を負担する:受験料だけでなく、会費も負担の対象になるかを、先に社内の規程で確かめる
どの場合も、金額は入会画面と支払い画面で確かめてから判断してください。
不合格のときの再受験料と、予約変更の手数料は?
PMPは、1年の受験有効期間の中で3回まで受験できます。ハンドブックには、2回目と3回目の受験には料金の再支払いが必要、とあります。1回目の受験料で3回受けられるわけではありません。
3回とも不合格だった場合は、最後の受験日から1年たたないと再申請できません。有効期間の1年が過ぎた場合は、受験回数に関係なく申請からやり直しです。期限の考え方はPMPの受験期限で詳しく説明しています。
予約の変更・キャンセルにも費用がかかる場合があります。ハンドブックの規則は次のとおりです。
| 変更・キャンセルのタイミング | 費用(ハンドブック記載) |
|---|---|
| 予約日の30日より前 | 無料 |
| 予約日の30日以内(48時間前まで) | US$70+税 |
| 予約日の48時間以内 | 変更・キャンセル不可。欠席すると受験料は全額没収 |
| 連絡なしで欠席(no-show) | 受験料は全額没収。再予約には受験料を全額払う |
直前の変更料や欠席の費用が戻るのは、急病、家族の不幸、災害などの、やむを得ない事情があるときです。仕事の都合は、やむを得ない事情に含まれません(ハンドブック)。繁忙期を避けて予約するのが安全です。
受験日は、模試で合格ラインに届いてから決めるのが確実です。無料模試30問で今の位置を測ってから予約すると、30日以内の変更を避けやすくなります。
受験料を無駄にしないための注意点は?
受験料は、手続きのミスでも失うことがあります。ハンドブックに書かれている、見落としやすい規則をまとめます。
- 名前の不一致:身分証の名前が、予約の通知の名前と完全に一致しないと受験できません。受け直すには、申請からやり直し、受験料を払い直します。
- 返金の期限:返金を求められるのは、支払いから30日以内です。その期間内に試験を予約して受けていないことが条件です。返金すると申請は閉じられ、有効期間もなくなります。
- 有効期間切れ:1年の有効期間のうちに予約しなかった場合、返金はなく、受験料は戻りません。
- オンライン受験の本人確認:予約前の本人確認に通らないと、会場での受験に回されます。その後に返金を求めると、100ドルの事務手数料が差し引かれます。
とくに名前の不一致は、申請の段階で防げます。パスポートなどのローマ字の表記と、PMIのアカウントの名前を、申請の前にそろえておきます。
35時間研修と教材にはいくらかかる?
受験料の次に大きいのが、申請に必要な35時間の研修です。2026年版のECO(出題範囲の公式資料)では、次のような提供元で満たせるとしています。
- PMI認定トレーニングパートナー(ATP)の講座
- 大学などの高等教育機関のプロジェクトマネジメント科目
- 勤務先の社内研修
- 研修会社・コンサルタントの講座
- 修了テストつきの自習型オンライン講座
なお、2026年12月1日からは、ライブ形式(講師がいる形式)の講座は、ATP・REP・認定を受けた大学などの提供元に限られます。オンデマンド(自習型)の講座は提供元を問いません。これから研修を選ぶ人は、受講の時期と形式を確かめてください。
同じECOに「書籍と模擬試験だけでは研修として認められない」と明記されています。問題集を買っても、35時間の要件は満たせません。有効なCAPMを持っている人は、35時間の記録が免除されます。
研修の価格は提供元が自由に決めるため、公的な相場はありません。社内研修で満たせるなら、追加の費用はかかりません。複数の提供元の価格表を見比べて決めてください。
教材費は、PMBOK®ガイドを会員特典で無料にするかどうかと、問題演習をどこで行うかで変わります。当サイトの模試パックは9,800円の買い切りで、本番形式の模試180問×4回とタスク別ドリル755問を収録しています。
PMP取得までの総費用はどう計算する?
総費用は、次の式で見積もれます。受験料と会費はドル建てなので、カードで払うと、支払い時の為替レートで円に換算されます。
総費用(円)=(受験料+会費)×為替レート+35時間研修+教材費+(再受験料×回数)
- 1受験料:申請承認後の支払い画面に出るドル額。会員か非会員かで違う
- 2会費:会員になる場合だけ。日本支部に入るなら支部の年会費も足す
- 3為替レート:カード会社の換算レート。海外利用の手数料がかかる場合もある
- 435時間研修:社内研修なら0円。CAPM保有者は記録が免除
- 5再受験料:2回目・3回目を受けるときにだけ発生
取得後は、3年ごとの更新費用(会員価格あり)が別にかかる
金額は2026年10月時点でPMI公式に掲載がないため、式だけを示しています。
費用を一番大きく左右するのは研修費で、次が再受験です。1回で受かれば、再受験料は0円です。
費用を抑えるには、どこで差がつく?
総費用の式のうち、自分の選び方で変えられる部分を比べると、次のようになります。
| 選ぶこと | 費用を抑える選び方 | 費用がふくらむ選び方 |
|---|---|---|
| 35時間の研修 | 社内研修で満たす。CAPMで免除 | 有料の講座を複数受ける |
| 会員になるか | 更新まで続けるなら、支払いの前に入会 | 支払いの後に入会する(差額は戻らない) |
| 受験の回数 | 模試で合格圏を確かめてから予約 | 準備が足りないまま受け、2回目を払う |
| 予約の変更 | 30日より前に変更する | 30日以内の変更(US$70+税)、直前の欠席(全額) |
| 教材 | PMBOK®ガイドは会員特典で入手し、演習を絞る | 似た教材を何冊も買う |
合格後にかかる費用は?更新費用も見ておく
PMPは、取ったら終わりではありません。3年ごとに60PDUを集めて報告し、更新費用を払います(ECO 2026・CCRハンドブック)。更新費用も会員かどうかと地域で変わり、金額はmyPMIで確かめるようPMIは案内しています。
PDUは、無料のウェビナーや読書でも集められます。更新の手続きと費用の調べ方はPMPの更新方法で、合格直後の手続きはPMP合格後にやることで確かめられます。