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PMPのケーススタディ問題の解き方|長文ケースと小問を解く手順

PMPのケーススタディ問題の解き方を5つの手順で解説。区画の構成と休憩、図表つき本文の読み方、条件で正解が変わる例、時間配分の計算を、練習用ケースと確認問題3問で試せます。

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約9分
執筆
プロマネ模試 編集部
まず結論

この記事の要点

  • ケース問題は2026年の新形式です。長い状況説明(図やグラフを含むことがある)を読み、続けて複数の問いに答えます。
  • 解き方は「ざっと読んで地図を作る→小問を読む→該当箇所に戻る→本文の条件で選ぶ」の順です。一般論ではなく、本文の条件が答えを決めます。
  • ECO 2026によると、1回目の休憩はケースの区画のあとです。休憩を始めると、ケースの区画には戻れません。
  • ケースの数や問題数は公表されていません。問題数がわかったら、1問約80秒に本文を読む時間を足して配分します。

ケーススタディ問題はどう解く?(手順の全体像)

ケース問題は、長い本文を全部覚えてから解く問題ではありません。小問ごとに必要な箇所へ戻る前提で、次の5つの手順で進めます。

ケース問題を解く5つの手順(当サイトの整理)
  1. 1

    前提をつかむ

    どんな組織か、予測型・アジャイル・ハイブリッドのどれか

  2. 2

    ざっと読んで地図を作る

    段落ごとの話題と、図表の軸・単位だけを見る

  3. 3

    小問を読む

    まず/次に、誰の行動か、何を選ぶのかを確かめる

  4. 4

    該当箇所に戻る

    契約・決めた対応策・役割など、本文の条件を拾う

  5. 5

    条件に合う選択肢を選ぶ

    一般論より、本文の条件を優先する

小問ごとに本文へ戻り、前の小問の答えに引きずられないようにします。

ケーススタディの区画はどう構成されている?

ECO 2026は、ケース(Case or Scenario)を新しい出題形式として説明しています。事業・プロジェクト・意思決定の過程などの詳しい状況が示され、グラフや図が付くこともあります。その情報をもとに、続けていくつかの問いに答える形式です。すべての受験方式で出ます。

試験の流れについて、ECO 2026には次の記載があります。1回目の10分休憩はケーススタディの区画のあと、2回目は独立した問題の部分のほぼ中間です。この記載から、ケースは試験の最初のまとまりになると読み取れます。

試験の流れ(ECO 2026の記載をもとに整理)
  1. 最初

    ケーススタディの区画

    長文ケースと、それに続く問い

  2. 休憩1

    10分の休憩

    始めるとケースの区画には戻れない

  3. 中盤

    独立した問題(前半)

    単一回答・複数回答・図表など

  4. 休憩2

    10分の休憩

    独立した問題のほぼ中間

  5. 終盤

    独立した問題(後半)

    全体で180問・240分

ケースの数や1ケースあたりの問題数は、ECO 2026には書かれていません。

ケースの数や、1つのケースに何問付くかは公表されていません。ECO 2026は、形式ごとの問題数は試験の版によって変わりうると書いています。ネットで見かける「1ケース5問」などの数字は決め打ちせず、本番の画面でわかった問題数をもとに配分してください。

ケース本文はどう読む?図表があるときは?

本文を最初から丁寧に全部読むと、時間が足りなくなります。当サイトでは、最初は地図を作るつもりでざっと読むことをすすめています。

  1. 冒頭で前提をつかむ。どんな組織で、どんなプロジェクトか。予測型・アジャイル・ハイブリッドのどれかを確かめます。
  2. 段落ごとの話題を把握する。「この段落はスケジュール」「ここはステークホルダー」と、どこに何が書いてあるかだけ覚えます。
  3. 図表は軸と単位だけ見る。グラフなら縦軸・横軸・単位、表なら列の見出しです。細かい数値は、問いが来てから読みます。
  4. 問題の兆しを拾う。遅れ、不満、変更、繰り返し、といった語です。小問を解くときの手がかりになります。

図表の読み方は図表問題の読み方で詳しく扱っています。アプローチの見分け方は予測型とアジャイルの見分け方を見てください。

小問を解くときは、なぜ本文に戻るの?

小問ごとに問われる場面が違うからです。1問目はスケジュール、2問目はステークホルダー、というように、同じケースの別の部分を問います。

記憶だけで答えると、別の段落の情報と混ざります。小問を読んだら、地図をもとに該当する段落や図表に戻り、その部分を読み直してから選択肢を比べます。

ケース問題では、本文の条件が答えを決めます。同じ「仕様を変えたい」という依頼でも、条件によって正しい対応が変わります。

本文の条件で正解が変わる例(当サイトの整理)
本文の条件「仕様を変えたい」への正しい対応
予測型で、スコープのベースラインが承認済み変更要求にして影響を分析し、決めた承認者に諮る
アジャイルで、プロダクトオーナーがいるプロダクトオーナーにつなぎ、バックログで優先順位を決めてもらう
固定価格の契約で、外部に発注している契約の条項を確かめ、契約変更の手順に乗せる

また、小問どうしは独立していることが多いと考えてください。前の小問の答えに自信がなくても、次の小問は本文から改めて考えます。1問の迷いを次に持ち越さないことが大切です。

時間はどう配分する?

PMIは、ケース1つあたりの時間を示していません。当サイトの目安は、小問の数×約80秒+本文を読む時間です。

ケース1つの時間配分の目安(問題数は仮の数字)

1ケースの目安 = 小問の数 × 約80秒 + 本文を読む時間

  1. 1仮に小問が5問なら:5 × 80秒 = 400秒 ≒ 約7分
  2. 2本文をざっと読む時間:3〜5分
  3. 3合計:約10〜12分。大きく超えたら、迷った問題を控えて先へ進む

本番では、画面でわかった問題数に置き換えて計算する

5問は説明のための仮の数字です。PMIはケースの数や問題数を公表していません。

ケースの区画で時間を使いすぎると、その後の独立した問題に響きます。独立した問題を1問80秒より短く解けば、時間を取り戻せる可能性はあります。ただ、最初の区画で大きく遅れると焦りが残るので、区画の途中で残り時間を一度確かめてください。

自分の読む速さを知るには、時間を測って解いてみるのが一番です。無料模試30問で1問あたりのペースを測っておくと、ケースにかけられる時間の見当がつきます。

区画の最後の見直しと休憩はどうする?

ECO 2026には、見直しを終えて休憩を始めると、前の区画の問題には戻れないと書かれています。ケースの区画の見直しは、1回目の休憩の前に済ませる必要があります。

  • 区画の最後に、見直しの時間を数分残しておく。
  • 迷った問題を控えておき、そこから見直す。全部を読み直す時間はないと考える。
  • 答えていない問題がないか確かめる。
  • 納得したら休憩に入る。休憩は、頭を切り替える時間として使う。

見直しに使える画面の機能は、試験の前のチュートリアルで確かめておくと安心です。直前期の練習では、ケースの区画→休憩→独立した問題、という本番と同じ流れで一度は解いておきます(PMPの直前対策)。他の新形式はマッチング問題の解き方にまとめています。

ケース問題でよくある失敗は?

当サイトが考える、よくある失敗です。どれも、手順を決めておけば防げます。

  • 本文を全部覚えようとして、読むだけで時間を使い切る。
  • 前の小問の答えに合わせて、次の小問を解いてしまう。
  • 本文の条件(契約の形・決めた対応策・役割)を使わず、一般論で選ぶ。
  • 図表の単位(日数かポイントか、累計か期ごとか)を読み違える。
  • 見直しの時間を残さず、休憩に入ってから気付く。

練習用のケース:倉庫管理システムの刷新

(当サイトの独自のケース)物流会社が、倉庫管理システムを刷新するプロジェクトを進めている。持ち運び用の端末(ハードウェア)は、仕入先から固定価格の契約で調達する。この部分は予測型で計画した。アプリは、社内のチームが2週間のスプリントで開発している。

端末の納入が2週間遅れるおそれは、計画段階でリスクとして特定されている。対応策は「旧型の端末でアプリの先行テストを行う」と決まっている。先週、仕入先から納入が2週間遅れると正式に連絡があった。

また、第3スプリントから、倉庫の現場リーダーがスプリントレビューに来なくなった。チームのベロシティは次の表のとおりである。

スプリントごとのベロシティ(架空のデータ。単位はストーリーポイント)
スプリント計画完了
13028
23026
33022
43018

このケースを読んで、次の確認問題1〜3に答えてください。答えを選ぶ前に、問いに関係する段落や表へ戻って確かめるのがコツです。

確認問題1

ベロシティが下がり続けている

(当サイトの独自問題)練習用のケースで、ベロシティは直近4スプリントで28→26→22→18と下がり続けている。プロジェクト・マネジャーがまず行うべきことはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:3。4スプリントの間ずっと下がり続けているのは、仕組みに原因があるサインです。レトロスペクティブなどで、チームと原因を探ります。数字は本文の表と同じです。

1・2:原因を探る前に、計画の数字だけを合わせています。4:原因も対策もわからないうちに、報告に進んでいます。

確認問題2

端末の納入が遅れると連絡があった

(当サイトの独自問題)練習用のケースで、仕入先から端末の納入が2週間遅れると正式に連絡があった。この遅れは計画段階でリスクとして特定され、「旧型の端末でアプリの先行テストを行う」という対応策が決まっている。プロジェクト・マネジャーが次に行うべきことはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:2。このリスクは計画段階で特定され、対応策も決まっています。まず決めてある対応策を実行します(本文の2段落目と同じ状況です)。

1:対応策を試す前に、ベースラインを変えようとしています。3:自分で実行できる対応策があるのに、判断を上に預けています。4:決めてある対応策を使わず、一から考え直す形です。

確認問題3

現場リーダーがレビューに来ない

(当サイトの独自問題)練習用のケースで、倉庫の現場リーダーは第3スプリントからスプリントレビューに来ていない。プロジェクト・マネジャーが行うべきことはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:4。実際に使う人のフィードバックは、価値の確認に欠かせません。まず本人と話し、時間帯や場所など、参加しやすい形を一緒に考えます。

1:本人と話す前に、上司を通して動かそうとしています。2:意見を集める工夫ですが、来なくなった理由がわからないままです。3:重要なステークホルダーの意見を外したまま、受け入れを決めています。

よくある質問

ケーススタディは1つのケースに何問付きますか?

ECO 2026には、ケースの数や1ケースあたりの問題数は書かれていません。形式ごとの問題数は、試験の版によって変わりうるとされています。本番で問題数がわかったら、それをもとに時間を配分してください。

ケースの区画には後から戻れますか?

戻れません。ECO 2026によると、1回目の休憩はケーススタディの区画のあとにあります。見直しを終えて休憩を始めると、前の区画には戻れません。

ケース問題はオンライン受験でも出ますか?

出ます。ECO 2026では、ケース(Case or Scenario)はすべての受験方式で出る形式とされています。

出典・参考

  1. [1]PMI: PMP Examination Content Outline – July 2026(PDF)
  2. [2]PMI: Learn what the new PMP exam, launched in July 2026, means for you

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