直前期は何をして、何をしない?
結論は、新しいことを増やさず、解いた問題の見直しに絞ることです。1週間前に新しい問題集や講座を始めても、1周する前に試験日が来ます。知らない論点に触れると、かえって不安が増えます。
直前期に回すのは、すでに解いた問題のうち次の3種類です。間違えた問題、正解したが自信がなかった問題、時間がかかった問題です。
PMPの問題は、用語を新しく覚えるより、プロジェクト・マネジャー(PM)として「どう判断するか」で点が変わります。判断の型は、同じ問題を解き直して解説を読み直すほうが身に付きます。
やること
- 解いた問題の解き直し
- 本番形式の模試を1回
- 失点したタスクの集中復習
- 計算式と当日の段取りの確認
- 睡眠を確保する
やらないこと
- 新しい問題集や講座を始める
- 前日に模試を解く
- 苦手な分野を一から学び直す
- 徹夜で詰め込む
- 当日の朝に難しい問題を解く
当サイトの整理です。
1週間で何をする?日ごとの流れは?
当サイトがすすめる直前1週間の流れを、日付順に並べました。仕事をしながらの受験を前提に、平日は1〜2時間、休日に長い時間を取る形にしています。
7日前
本番形式の模試を1回
240分・休憩2回で通して解く
6〜4日前
弱点タスクの復習
落とした問題の解説を読み、同じタスクを解き直す
3日前
マインドセットの総まとめ
間違えた理由を原則の言葉で書き出す
2日前
形式の確認
ケース・図表・複数回答を数問ずつ
前日
計算式と段取り
式を書き出し、持ち物と時間を確認して早く寝る
当日の朝
軽い確認だけ
原則メモを読み、会場や機器の準備
当サイトの整理。勉強の進み具合に合わせて調整してください。
1週間前:最後の模試はどう使う?
1週間前に、本番と同じ条件で模試を通しで解きます。180問・240分で、途中に10分の休憩を2回入れます。
ECO 2026によると、1回目の休憩はケーススタディの区画のあとです。2回目は、残りの問題のほぼ中間に入ります。
大事なのは点数より、どのタスクで落としたかです。PMPの出題範囲は、People 8・Process 10・Business Environment 8の計26タスクです。落とした問題をタスクごとに数え、上位2〜3タスクを残り6日の復習対象にします。
- 時間配分を記録する。ケースの区画に何分使ったか、残りを1問何秒で解いたかをメモします。
- 見直しの時間を残す。休憩を始めると、その前の区画には戻れません。各区画の最後に数分を残す練習をします。
- 体力を測る。4時間座って集中できるかも、このときに確かめます。
| タスク(例) | 失点 | 残り6日でやること |
|---|---|---|
| Process Task 8:スケジュール | 6問 | 解説を読み直し、同じタスクを10問解く |
| People Task 2:対立 | 5問 | 誤答の理由を原則の言葉で書き、5問解く |
| Business Environment Task 3:変更管理 | 4問 | 変更の手順を図に書き、5問解く |
| そのほか(1〜2問ずつ) | 計9問 | 解説を読むだけにとどめる |
この例なら、上の3タスクに時間を集めます。1〜2問ずつの失点まで追いかけると、どれも中途半端になります。
当サイトのタスク別ドリルは、落としたタスクだけを選んで解き直せます。手元の問題集を使う場合も、同じタスクの問題を5〜10問まとめて解くと、判断の型が残りやすくなります。
3日前:マインドセットをどうまとめる?
3日前は、新しい問題を解くより、間違えた理由を言葉にする日にします。たとえば「上司に報告する選択肢を選んだが、正解はまずチームと話すことだった」のように書き出します。
書き出した理由を並べると、同じ原則で何度も落としていることに気付きます。多いのは次のような原則です。
| 原則 | よくある誤答 |
|---|---|
| 行動の前に、まず状況を分析する | いきなり対策を実行する選択肢を選ぶ |
| 当事者と直接話す | 最初から上司やスポンサーに上げる |
| 予測型の変更は変更管理を通す | 小さな変更だからと手順を飛ばす |
| アジャイルではチームに任せて支える | PMが作業を割り振る・指示する |
| 症状ではなく根本原因に手を打つ | その場しのぎの対処で終える |
原則の一覧と例はPMPのマインドセット一覧にまとめています。自分の書き出しと見比べると、抜けている原則が見つかります。
2日前:形式の確認では何をする?
2日前は、出題形式ごとの読み方を確かめます。知識を増やす日ではなく、本番で手順に迷わないための確認です。
- ケース:本文の構成をつかみ、小問ごとに本文へ戻って条件を拾う。
- 図表:グラフの軸・単位・凡例を先に読む。
- 複数回答:「2つ選べ」などの個数を先に確かめ、選んだ数を最後に数える。
- マッチングなど:テストセンターで受ける人は、ドラッグの操作を一度確かめておく。
形式の一覧と例題は、PMPの問題の形式と例題で確認できます。
前日:何を確認して、何をしない?
前日は計算式の確認と当日の段取りだけにします。長時間の勉強はせず、睡眠を優先します。
- 計算式を紙に書き出す。EVMのSPI・CPI・EAC、クリティカルパスとフロート、期待金額価値などです。図表問題で、グラフから値を読む形で問われる可能性もあります。
- 本人確認書類を確かめる。PMIのハンドブック(2026年6月改訂版)では、有効期限内の政府発行の身分証が必要です。写真・署名・英字の表記が求められ、発行した国で受けるなら現地の文字の身分証も認められます。名前が予約と完全に一致しているかも見ます。
- テストセンターで受ける人:ハンドブックでは、予約の30分前に受付をし、遅刻すると受験できないとされています。試験室に入ると上着などは脱げないので、服装も考えておきます。
- オンラインで受ける人:日本で現地の言語のオンライン受験を選ぶと、ATAという会社が監督します(ECO 2026・ハンドブック)。ピアソンVUEの日本向けページも、日本ではPMPをOnVUE(ピアソンVUEのオンライン受験)で受けられないとしています。ATAの案内で、機器と部屋の条件を確かめておきます。
- 英語の原文を見る方法を思い出す。ハンドブックによると、翻訳版の試験には、問題ごとに英語を表示するボタンがあります。
当日の持ち物と会場での流れは、PMP試験当日の持ち物と流れで詳しく説明しています。規則は変わることがあるので、PMIと試験の運営会社の最新の案内も必ず確かめてください。
1週間前の模試の点が低かったらどうする?
まず、点数だけで判断しないことです。PMIは合格に必要な正答率を公表していません。ハンドブックも、合格点は心理測定の分析で決めると説明するだけです。模試の点と本番の合否を、そのまま結び付けることはできません。
見るべきなのは落とし方です。特定のタスクや形式に失点が集まっているなら、残りの6日で十分に立て直せます。3領域すべてで広く落とし、問題文の意味がとれないことも多いなら、基礎の理解が足りていない可能性があります。
- 失点が2〜3タスクに集中:そのタスクの解説を読み直し、同じタスクを解き直します。予定どおり受けてよい場合が多いです。
- ケースや図表など、形式で落としている:知識より慣れの問題です。形式ごとに数問ずつ解き、読む順番を決めておきます。
- 全体に広く落としている:日程の変更も選択肢です。
日程を変えるなら、ハンドブック(2026年6月改訂版)の規則を確かめます。予約の48時間前を過ぎると変更も取り消しもできず、受けなければ受験料を失います。予約日まで30日以内の変更には、70米ドル(税別)の手数料がかかります。
延ばす場合は、新しい試験日までの計画も作り直します。締め切りが遠いと手を付けるのが遅れ、時間があるだけ作業が膨らみがちだからです(パーキンソンの法則と学生症候群)。
どの場合も、直前の数日で新しい分野を一から学ぶのは避けます。手元の問題の解き直しで判断の型を固めるほうが、本番の点につながります。
当日の朝と試験中は何に気を付ける?
当日の朝は、3日前に書き出した原則のメモを読むだけで十分です。問題を解くなら数問にとどめ、正誤で気分が左右されないようにします。
試験の前には任意のチュートリアルがあり、240分の試験時間には含まれません(ECO 2026)。画面の操作や英語表示の切り替え方は、ここで確かめられます。
試験が始まったら、1問あたり平均約80秒(240分÷180問)が目安です。迷った問題は印を付けて先に進み、区画の最後に見直します。休憩に入る前に見直しを終えることを忘れないでください。