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PMBOKの読み方は?発音とPMP受験者が読むべき所・読まなくてよい所

PMBOKの読み方は「ピンボック」。PMP受験者向けに、試験がPMBOKから出題されるわけではない理由、第8版(2025年)の構成、優先して読む部分と後回しでよい部分、辞書としての使い方を解説します。

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約9分
執筆
プロマネ模試 編集部
まず結論

この記事の要点

  • PMBOK は一般に「ピンボック」と読みます。正式名は『A Guide to the Project Management Body of Knowledge(PMBOK® Guide)』で、PMI が発行しています。
  • PMP 試験は PMBOK ガイドの本文から出題されるわけではありません。出題範囲を決めるのは ECO で、ECO 自身が PMBOK ガイドとは目立った違いがあると書いています。
  • 最新は第8版(2025年発行)です。6つの原則と7つのパフォーマンス領域を軸に、40のプロセスの手引きを形を変えて戻しています。
  • 受験者は通読せず、原則・ガバナンスとリスク・テーラリングを優先します。残りは、演習で分からなかった用語を引く辞書として使います。

PMBOKの読み方は?そもそも何の本?

PMBOK は一般に「ピンボック」と読みます。Project Management Body of Knowledge の頭文字で、プロジェクトマネジメントの知識体系という意味です。

書店で買える本としての正式な名前は『A Guide to the Project Management Body of Knowledge(PMBOK® Guide)』です。日本では「PMBOK ガイド」と呼ばれます。似た言葉が多いので、先に整理しておきます。

当サイトの整理
言葉意味
PMBOK(ピンボック)プロジェクトマネジメントの知識体系そのもの
PMBOK ガイド知識体系を手引きの形にまとめた、PMI 発行の本。最新は第8版(2025年)
PMIPMBOK ガイドを発行し、PMP を認定する米国の団体
PMPPMI が認定する、プロジェクトマネジメントの資格

PMBOK の中身をもっと詳しく知りたい人はPMBOKとはを、発行元の団体についてはPMIとはを読んでください。ここからは、PMP の受験者が PMBOK ガイドをどう読むかを説明します。

PMP試験はPMBOKから出題される?

結論から言うと、PMBOK ガイドの本文から出題されるわけではありません。PMP の出題範囲は、PMI が公開する試験内容の概要(Exam Content Outline、ECO)で決まります。

2026年7月9日からの試験は ECO の2026年版にもとづきます。People・Process・Business Environment の3領域、26のタスクから出題されます。

ECO(2026年版)は、ECO と PMBOK ガイドの間には目立った違いがあると明記しています。PMBOK ガイドは、原則や技術的な分野、よい実践を集めた知識の本です。試験は、実務経験にもとづいてそれを状況に当てはめられるかを問います。

また ECO は、PMP の問題が特定の1冊にもとづいて作られているわけではないと説明しています。問題を作るボランティアがよく参照する文献の一覧も、参考として示しているだけです。PMBOK ガイドは、その参考文献の1つです。

PMBOKガイド第8版はどんな構成?

PMBOK ガイドの最新版は第8版(2025年発行)です。日本語版は2026年にデジタル先行版が出ています。第8版は第7版の「原則とパフォーマンス領域」の考え方を引き継ぎ、より実践しやすい形に整理し直しました。主な特徴は次のとおりです。

  • 6つの原則(日本語版の名称):ホリスティックな視点を採用する/価値に注力する/プロセスと成果物に品質を組み込む/説明責任を果たせるリーダーとなる/すべてのプロジェクト領域に持続可能性を統合する/自律的な文化を構築する。
  • 7つのパフォーマンス領域:ガバナンス、スコープ、スケジュール、財務、ステークホルダー、資源、リスク。
  • プロセスの手引き:第7版で前面から外れたプロセスを、40のプロセスとして戻している。決まった手順を押し付けない形で、立上げ・計画・実行・監視・コントロール・終結の5つの「重点分野」で整理されている。
  • 新しい話題:AI、PMO、調達の扱いを広げている。
  • テーラリング:チーム・組織・環境に合わせて、やり方や道具を調整する考え方。

第8版には、標準そのものである『The Standard for Project Management』も含まれています。PMI の会員は PMBOK ガイドを無料で利用できると案内されています。日本語版の入手方法や会員の条件は、PMI の公式サイトで確かめてください。

受験者が読むべきところはどこ?

受験者が優先して読むのは、ECO のタスクと重なる部分です。当サイトでは、第8版の7つのパフォーマンス領域と、ECO(2026年版)のタスクを次のように対応づけています。

当サイトの対応づけ(目安)。PMI の公式の対応表ではない
第8版のパフォーマンス領域関係が深い ECO のタスク(例)
ガバナンスB1 ガバナンスを確立する、B2 コンプライアンス、B3 変更をマネジメント・コントロールする、R5 調達(調達戦略の計画)、R7 品質
スコープR2 スコープを定義・マネジメントする、R3 価値に基づくデリバリー
スケジュールR8 スケジュールを計画・マネジメントする
財務R6 財務を計画・マネジメントする
ステークホルダーP1 共通ビジョン、P4〜P6 ステークホルダーの関与と期待、P8 コミュニケーション
資源R4 資源を計画・マネジメントする、P3 チームを率いる
リスクB5 リスクを計画・マネジメントする、B4 障害と課題、B8 外部環境の変化

読む順番は、次の4段階がおすすめです。(1) 原則、(2) ガバナンスとリスク、(3) 残りのパフォーマンス領域、(4) テーラリング。

原則は、状況問題で「この場面で大切にすべきことは何か」を判断する土台になります。ガバナンスとリスクは、新しい ECO で8%から26%に増えた Business Environment の理解に役立ちます。AI やサステナビリティの扱いも、新しい ECO が取り入れた流れと重なるので、目を通す価値は十分です。

読まなくてよい部分は?

「読まなくてよい」と言い切れる部分はありません。ただし、試験対策としては後回しにしてよい部分はあります。

受験者向けの読む優先度
  1. 優先して読む原則、ガバナンス・リスク・ステークホルダーの各領域、テーラリング最初
  2. 演習と並行して読むスコープ・スケジュール・財務・資源の各領域、AI・PMO・調達演習中
  3. 必要なときに引く個々の手法や成果物の細かな説明、用語の定義辞書

当サイトの整理。PMBOK ガイドの章立てそのものではない

後回しにしてよいのは、手法や成果物の細かな説明を、最初から順に覚えることです。PMP の問題は、手法の名前より、その手法を「いつ・なぜ使うか」を状況の中で問います。手法の一覧を暗記しても、状況問題の正答率はあまり上がりません。

旧版(第6版)の49のプロセスや、入力・ツールと技法・出力の一覧を暗記する勉強も、今の試験では効率がよくありません。第8版はプロセスの手引きを戻していますが、決まった手順として覚えるより、状況に合わせて選ぶ考え方として理解するほうが試験に合っています。

手元に第6版・第7版がある人はどうする?

職場や以前の勉強で、古い版を持っている人もいるはずです。買い直すかどうかは、版ごとの特徴と使い道で決めます。

当サイトの整理。試験は特定の版から出題されるわけではない
版主な構成今の受験者の使い方
第6版(2017年)10の知識エリア、5つのプロセス群、49のプロセス予測型の用語(WBS、クリティカルパス、EVM など)を調べる辞書として使える。プロセスの暗記には使わない
第7版(2021年)12の原則と8つのパフォーマンス領域原則やアジャイルとの関係を読むのに使える。第8版とは原則・領域の数と名前が違う点に注意
第8版(2025年)6つの原則、7つのパフォーマンス領域、40のプロセスこれから1冊用意するならこの版。辞書として使う

古い版しかなくても、試験対策として大きな問題はありません。どの版でも、ECO のタスクにかかわる用語を引く辞書として使えます。版によって用語や分類が違うときは、ECO と問題演習の解説の言い方を優先してください。

PMBOKを辞書として使うには?

当サイトがすすめるのは、PMBOK ガイドを問題演習の辞書として使う方法です。手順は次のとおりです。

  1. 問題を解き、解説を読んでも分からない用語や考え方に印を付ける
  2. その用語が出てくる箇所を索引や目次で探し、前後の数ページを読む
  3. 読んだ内容を自分の言葉で2〜3行にまとめ、どの ECO タスクの問題で出たかを書き添える
  4. 同じタスクの問題をもう一度解き、理解が判断に使えるかを確かめる

この使い方なら、読む時間は問題で必要になった分だけで済みます。研修と参考書で基礎を入れ、タスク別の演習で判断の型を作り、足りない知識を PMBOK ガイドで補う、という順番です。

演習を始める前に今の実力を確かめたい人は、登録不要の無料模試30問を解いてみてください。過去問がない PMP でどんな問題を解けばよいかは、PMPの過去問は公開されていないで説明しています。PMI の英語の演習サービスについてはPMI Study Hallとはをどうぞ。

よくある質問

PMBOKは何と読みますか?

一般に「ピンボック」と読みます。Project Management Body of Knowledge の頭文字で、プロジェクトマネジメントの知識体系という意味です。本の名前は『PMBOK® Guide』(PMBOK ガイド)です。

PMBOKガイドを全部読まないと合格できませんか?

全部読む必要はありません。出題範囲は ECO で決まり、ECO 自身が PMBOK ガイドとは目立った違いがあると書いています。原則やパフォーマンス領域など、ECO のタスクと重なる部分を優先し、残りは辞書として使えば足ります。

第7版と第8版のどちらを読めばよいですか?

これから読むなら最新の第8版(2025年発行)がおすすめです。第7版の考え方を引き継ぎつつ、6つの原則と7つのパフォーマンス領域に整理し直しています。ただし試験は特定の版から出題されるわけではありません。

PMBOKガイドは無料で読めますか?

PMI の会員は PMBOK ガイドを無料で利用できると、PMI のサイトで案内されています。会員の条件や費用は PMI の公式サイトで確認してください。

出典・参考

  1. [1]PMI: PMBOK Guide
  2. [2]PMI: PMP Examination Content Outline – 2026(PDF)
  3. [3]PMI: PMP Exam Prep(Exam References)

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記事の次は、本番形式の問題で。

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