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PMPの過去問は公開されていない|代わりに使える問題と練習法【例題つき】

PMPの過去問は公開されていません。その理由と、「過去問」「再現問題」をうたう問題の危険と見分け方、代わりに使える公式・非公式の問題、何問解けばよいかを、本番に近い例題つきで解説します。

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約9分
執筆
プロマネ模試 編集部
まず結論

この記事の要点

  • PMP の過去問は公開されていません。試験問題は PMI の機密の資料で、受験者は試験後に問題を話し合わないことを規約で約束します。
  • 「過去問」「再現問題」「的中」をうたう問題(ダンプ)は使わないでください。規約違反にかかわるおそれがあり、正解や解説の誤りも多くあります。
  • 代わりに使うのは、PMI の有料教材(Practice Exam・Study Hall)と、新 ECO に合わせて作られた独自の問題です。
  • 量の目安は、26タスク別の演習を1周(1タスク25問前後)と、本番形式の模試を2〜4回です。

PMPに過去問がないのはなぜ?

PMP には、国家試験のように過去の問題を公開する仕組みがありません。理由は2つです。

1つ目は、試験問題が機密の資料だからです。PMI 認定資格ハンドブックは、試験問題や解答用紙を PMI だけの所有物とし、どんな理由があっても閲覧できないとしています。受験者は申請のときに PMI の規約に同意します。この規約は、試験後に問題について話し合うことも対象です。違反すれば、資格の取り消しや、PMI の試験を永久に受けられない処分もありえます。

2つ目は、問題を繰り返し使う仕組みだからです。ECO(2026年版)によると、180問のうち10問は採点されない試行問題です。将来使う問題が妥当かを確かめるために入っています。問題を公開すると、この仕組みが成り立ちません。

「過去問」と称する問題の危険は?

インターネット上には、「本番に出た問題」「再現問題」「的中問題」をうたう問題集が出回っています。英語では dump(ダンプ)と呼ばれるものです。当サイトは、こうした問題を使わないことを強くすすめます。

  • 規約の問題:本番の問題を覚えて共有することは、PMI の規約が禁じる行為にあたりえます。ハンドブックは、試験の前に試験問題を入手することを、点数が無効になりうる不正の例に挙げています。
  • 内容の問題:再現問題は記憶で書かれます。問題文の条件が抜けていたり、正解とされる選択肢が誤っていたりします。誤った判断の型を覚えてしまいます。
  • 時期の問題:2026年7月9日から試験内容が変わりました。旧試験の問題の寄せ集めは、配分も形式も新試験と合いません。

「過去問」をうたう問題集はどう見分ける?

問題集や Web の問題を使う前に、宣伝文と運営者の情報を確かめます。次の特徴が1つでもあれば、使わないでください。

当サイトの整理。1つでも当てはまる問題集は使わない
こんな宣伝・特徴なぜ避けるか
「本番に出た問題」「実際の試験問題」「再現」本番の問題の共有は、規約が禁じる行為にあたりうる
受験後に問題を集めた、という説明記憶で書かれ、条件も正解も確かめようがない
「合格率100%」「これだけで合格」PMI の ECO も、合格を保証する組織には注意するよう呼びかけている
運営者・著者・更新日が書かれていない出どころも、新試験に対応しているかも分からない

代わりに使える公式・非公式の問題は?

過去問の代わりになるのは、提供元がはっきりしていて、新しい ECO に合わせて独自に作られた問題です。主なものを整理します。

2026年10月に PMI の公式サイトで確認した内容。変わることがある
種類中身注意点
PMI の Practice Exam(有料)本番形式の模試。商品ページの説明では、180問を時間の区切りごとに解き、3領域別の結果と解説が見られる。日本語版の商品ページあり内容と料金は購入前に PMI の公式ストアで要確認
PMI Study Hall(有料)講義・問題・ミニ模試・180問の模試(2〜3回)・ケーススタディ英語で作られている。料金は要確認
PMI のサンプル問題(無料の PDF)数問。英語古い資料で、新試験の形式は含まない
ECO の問題形式の例(無料の PDF)ケーススタディや図表問題などの画面の例練習問題ではなく形式の説明
市販の問題集・Web の模試やドリル提供元による独自の問題新 ECO 対応か、解説の質を確かめる

公式の教材は、本番の問題を作る PMI 自身が用意している点で信頼できます。ただし数が限られ、英語のものもあります。市販や Web の独自問題は量を確保しやすい反面、質に差があるのが難点です。両方を組み合わせるのが現実的でしょう。本番の問題の形は、PMPの問題の形と例題3問で解説つきの例題を解いて確かめられます。

市販や Web の問題では、運営者や著者の名前、最終更新日、問題を独自に作っていることの説明を確かめてください。当サイトの無料模試30問も、新 ECO に合わせて独自に作った問題で、登録なしで解けます。無料で解ける問題の比べ方はPMPの無料模試まとめで整理しています。

本番に近い問題はどう見分ける?

過去問がないので、「本番に近いか」は問題の作りで判断します。次の5つを満たすほど、本番に近い練習になります。

  1. 状況を問う:用語の定義ではなく、「この状況でプロジェクト・マネジャーが次に何をすべきか」を問う
  2. 新 ECO の比率:People 33%・Process 41%・Business Environment 26%。予測型が約40%、アジャイルとハイブリッドが約60%
  3. 新しい形式:ケーススタディ、図表、複数選択、マッチング、プルダウンを含む
  4. 選択肢がどれもそれらしい:明らかな誤りばかりでなく、2つで迷う作りになっている
  5. 選択肢ごとの解説:正解の理由と、ほかの選択肢が違う理由が書かれている

特に4つ目は見落とされがちです。本番では、どの選択肢も「間違いではない」行動であることが多く、その中から「この状況で最も適切なもの」を選ばせます。誤りがすぐ分かる問題で高得点を取っても、本番の力にはつながりません。

次の確認問題1は、この条件に沿って当サイトが作った例です。4つの選択肢がどれも PMI らしい言い回しで、時機や手順の誤りで正誤が分かれます。

確認問題1

契約で固定された仕様に変更を求められた

(当サイトの独自問題)ハイブリッド型のプロジェクトで、装置のハードウェアは予測型、ソフトウェアはスプリントで開発している。ハードウェアの仕様は契約で固定され、変更には変更管理委員会の承認が要る決まりだ。スプリント・レビューで、顧客の担当者がハードウェアの仕様の変更を求めた。変更すると納期と費用に影響が出そうだ。プロジェクト・マネジャーが次に行うべきことはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:2。変更管理委員会の承認が要る、契約で固定された仕様への変更です。まず納期・費用・契約への影響を分析し、決められた手順で変更要求として出します。アジャイルで進める部分があっても、予測型で管理している範囲の変更は、その範囲のルールに従います。

1:ソフトウェアの要望ならバックログで扱えますが、これは承認が要るハードウェアの仕様です。手順を飛ばして作業に入れてしまいます。3:影響が分からないうちに判断を求めるのは、順番が逆です。決められた手順も飛ばしています。4:影響も調べずに断るのは早すぎです。顧客には変更を求める権利があります。

POINT

ECO(2026年版)の Business Environment のタスク「変更をマネジメント・コントロールする」にあたる問題です。前の節の5条件のうち、形式(ケーススタディなど)を除く4つを満たすように作っています。

過去問の代わりに何問くらい解けばいい?

過去問を何年分、という数え方はできません。そこで、タスク別の演習と本番形式の模試で量を決めます。

目安は、26タスクの演習を1周(1タスク25問前後)と、本番形式の模試を2〜4回です。合計で1,000〜1,400問ほどになります。働きながら3か月で準備する場合の内訳と、当サイトで解ける問題数を並べます。

すすめる量は当サイトの目安。収録数は2026年10月時点で、無料模試30問+ドリル755問+模試720問=合計1,505問
演習すすめる量当サイトの収録数
腕試し勉強の始めと途中に30問ほど無料模試30問
タスク別の演習26タスクを1周。1タスク25問前後タスク別ドリル755問(26タスク)
本番形式の模試180問を2〜4回、通しで解く180問×4回(720問)

大切なのは、問題数より、1問ごとに選択肢の理由を確かめたかです。同じ数を解いても、解きっぱなしでは判断のずれが残ります。

量が足りないと感じたら、新しい問題を足す前に、間違えた問題と迷った問題を解き直してください。2周目は、1周目に誤答が多かったタスクだけに絞って構いません。

過去問がない試験はどう勉強を進める?

過去問で出題の傾向をつかむ勉強法は使えません。代わりに、出題範囲そのもの(ECO)を軸に勉強します。

過去問がない試験の学習サイクル
  1. 1

    ECO で範囲を確認

    26タスクと、各タスクの行動の例を読む

  2. 2

    タスク別に解く

    1タスク25問前後の独自問題を解く

  3. 3

    理由を確かめる

    選択肢ごとに、なぜ正しい・違うかを書く

  4. 4

    知識を補う

    分からなかった用語を研修資料や PMBOK ガイドで調べる

  5. 5

    模試で確かめる

    本番形式で解き、弱いタスクを見つける

弱いタスクに戻る

当サイトの整理

ECO には、各タスクの具体的な行動の例(Enablers)が書かれています。たとえば People のタスク「対立をマネジメントする」には、対立の原因を見つける、状況を分析する、合意した解決策を実行する、といった行動が並びます。

間違えた問題は、そのタスクの行動の例と照らし合わせます。「何を問われていたのか」が見えてきます。

PMBOK ガイドの使い方はPMBOKは読むべきかで、英語の教材との付き合い方はPMPを英語で勉強するべきかで説明しています。

よくある質問

PMPの過去問はどこかで手に入りますか?

公開されていません。PMI は試験問題を機密の資料として扱い、受験者は試験後に問題について話し合わないことを規約で約束します。「過去問」「再現問題」をうたうものは、規約違反にかかわるおそれがあり、内容も不正確なことが多いので使わないでください。

公式の練習問題はありますか?

PMI は、本番形式の Practice Exam(日本語版の商品ページあり)と、模試を含む PMI Study Hall(英語)を有料で提供しています。無料のものは数問のサンプル問題の PDF がありますが、古い資料で新試験の形式は含みません。

受験したあと、出た問題をブログに書いてもよいですか?

書かないでください。PMI の規約は試験後に問題について話し合うことを扱っており、違反は資格の取り消しなどにつながることがあります。勉強法や感想は構いませんが、問題の内容には触れないようにします。

出典・参考

  1. [1]PMI Certification Handbook(PDF)
  2. [2]PMI: PMP Examination Content Outline – 2026(PDF)
  3. [3]PMI: Project Management Professional (PMP) Practice Exam
  4. [4]PMI: PMP PMI Study Hall Plus (Subscription)
  5. [5]PMI: PMP Sample Test Questions(PDF)

本番と同じペースで腕試し

記事の次は、本番形式の問題で。

3つの領域(People/Process/Business Environment)の出題比率どおりに組んだ無料模試を、登録不要・カード不要で解けます。続きの本番形式模試とタスク別ドリルは買い切りで、月額はかかりません。

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当サイトは Project Management Institute, Inc.(PMI)とは関係のない個人が運営する非公式の学習教材です。PMI、PMP、PMBOK は PMI の登録商標です。掲載している問題はすべて当サイトのオリジナルで、実際の試験問題・過去問題・再現問題ではありません。受験資格・受験料・出題範囲は PMI の公式サイト(https://www.pmi.org/certifications/project-management-pmp )で必ず確認してください。合格を保証するものではありません。合格の目安・領域別の評価は当サイトの推定です。

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