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PMPの「まず何をすべきか」問題|最初にすべきことの選び方

PMPの「まず何をすべきか」「最初にすべきこと」を問う問題の解き方。基本の順番、当事者と話す場面、先に確かめる文書、「まず」と「次に」の違い、よくある誤答を確認問題3問で確かめられます。

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約7分
執筆
プロマネ模試 編集部
まず結論

この記事の要点

  • 「まず」問題は、正しい行動の順番を問います。4つの選択肢がすべて正しい行動ということも珍しくありません。
  • 基本の順番は「確認・分析→当事者と話す→計画や手順に沿って対応→必要なら上に上げる」です。
  • 状況の中ですでに済んだ段階を読み、その次の段階を選びます。「次に」の問いでは、正解が1段後ろにずれます。

なぜ「まず何をすべきか」と問われるの?

PMPは、状況に応じて正しい判断ができるかを測る試験だからです。ECO 2026も、概念と経験を実際の場面に当てはめる力を問うと説明しています。判断力を測るには、正しい行動を並べて順番を問う形が向いています。

このため「まず」問題では、4つの選択肢がどれも実務でありえる行動になっています。「どれが正しいか」で考えると、全部正しく見えて迷います。「この中で最初にやるのはどれか」と問い直すのが出発点です。状況問題の全体の解き方は状況問題の解き方にまとめています。

最初の一手の基本の順番は?

当サイトでは、多くの「まず」問題を次の順番で整理できると考えています。

「まず」問題の基本の順番
  1. 1

    事実を確認・分析する

    何が起きたか、影響はどれくらいか

  2. 2

    当事者と直接話す

    本人・担当者から事情を聞く

  3. 3

    計画・手順に沿って対応

    登録簿の対応策、変更管理、契約の条項

  4. 4

    必要なら上に上げる

    権限やしきい値を超えるとき

状況の中ですでに済んだ段階を飛ばし、その次の段階を選びます。

当サイトの整理。倫理や安全に関わる問題では、この順番より優先する行動があります。

大切なのは、状況の中でどこまで済んでいるかを読むことです。「影響を分析したところ」と書かれていれば、分析はもう終わっています。そこで「影響を分析する」を選ぶと誤りです。

「まず」と「次に」はどう見分ける?

「まず」は最初の段階を、「次に」は状況に書かれた行動の一つ後を問います。同じ変更の依頼でも、どこまで済んでいるかで正解が変わります。

済んだ段階で正解が変わる例(予測型の変更の依頼。当サイトの整理)
状況に書かれていること正解になる行動
顧客から変更の依頼が来た影響を分析する
影響を分析し、3週間の遅れがわかった変更要求を出し、決めた承認者に諮る
変更管理委員会が承認した変更を実施し、ベースラインと文書を更新する
変更管理委員会が却下した依頼した人に、結果と理由を伝える

「次に」の問いで、済んだ段階をもう一度選ぶのは典型的な誤答です。状況の文の中から「〜したところ」「〜がわかった」「承認された」など、済んだことを示す語を探します。

なぜ分析・確認が先で、行動は後なの?

原因や影響がわからないまま動くと、的外れな対策になるからです。「まず」問題の典型的な誤答は、良さそうな対策をいきなり実行する選択肢です。

たとえば「顧客が成果物に不満を示した」とあれば、すぐに作り直すのではなく、まず何が要求と違うのかを確かめます。「メンバーの生産性が落ちた」とあれば、研修を手配する前に原因を確かめます。技能なのか、作業の割り当てなのか、私生活なのかです。

ただし、分析ばかりを選べばよいわけではありません。安全に関わる事故や、法令違反が明らかな場面では、まず止める・守ることが先です。こうした例外は倫理問題の解き方でも扱っています。

当事者と直接話すのが先になるのはどんなとき?

人に関わる問題は、ほぼすべてが当てはまります。メンバーの遅刻や態度、対立、ステークホルダーの不満、仕入先の遅れなどです。

  • メンバーが期限を守らない:上司に報告する前に、本人と1対1で話して事情を聞く。
  • 2人のメンバーが対立している:2人と話し合い、合意できる解決策を探す。
  • ステークホルダーが会議で反対した:会議の後に個別に話し、懸念の中身を聞く。
  • 仕入先の納品が遅れている:契約の条項を確認したうえで、仕入先と直接話す。

当事者と話す前に、上司・人事・スポンサーに上げる選択肢は、ほとんどの場合「まだ早い」誤答です。上に上げるのが正解になる条件はエスカレーションの判断基準で整理しています。

計画書や登録簿を確認するのはどんな場面?

すでに決めてあることがあるはずの場面です。PMPでは、計画段階で作った文書を使うことが正しい行動とされます。

最初に確かめる文書の例(当サイトの整理)
場面まず確かめる文書
特定済みのリスクが現実になったリスク登録簿(対応策と担当者)
誰に何を報告すべきか迷うコミュニケーション・マネジメント計画
新しいステークホルダーが加わったステークホルダー登録簿・関与度の評価
仕入先が約束を守らない契約書(条項・ペナルティ・紛争解決の手順)
メンバーの役割があいまい責任分担表(RACIなど)・資源マネジメント計画
チームのルールが守られないチーム憲章・グランドルール

アジャイルの問題でも同じ考え方が使えます。完了の定義(DoD)、チームの作業合意、プロダクトバックログなどが「すでに決めてあること」です。

「まず」問題でよくある誤答は?

誤答には共通する型があります。選択肢を見て、次の型に当てはまれば外します。

  • いきなり実行:原因がわからないまま対策を実行する。
  • いきなり上に上げる:当事者と話す前に、スポンサーや上司に報告する。
  • 済んだことの繰り返し:状況の中ですでにやった行動を、もう一度やる。
  • 飛び越し:承認の前に変更を実施する、分析の前に変更要求を出す。
  • 何もしない:様子を見る、次の会議まで待つ。

残った選択肢で迷ったら、選択肢の絞り方の比べ方を使ってください。順番の感覚は、問題を数多く解いて解説を読むと早く身に付きます。無料模試30問にも「まず」問題が含まれています。

確認問題1

新しく加わったステークホルダー

(当サイトの独自問題)実行中のプロジェクトで、組織再編により、新しい部門長が成果物の受け入れ責任者になった。この部門長は、これまでプロジェクトと関わっていない。プロジェクト・マネジャーがまず行うべきことはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:3。新しいステークホルダーが加わったら、まず登録簿に加えて、期待・関心・影響力を分析します。関わり方は、その分析をもとに決めます。

1:分析の前に、決まった配布先に機械的に加えています。2:自分で関わる前に、他人に任せる形です。4:期待もわからないうちに、受入基準の合意という大きな行動に進んでいます。

確認問題2

メンバーの作業の質が落ちた

(当サイトの独自問題)これまで質の高い成果を出していたメンバーの作業に、ここ数週間で手戻りが増えている。チームの他のメンバーからも、心配する声が出ている。プロジェクト・マネジャーがまず行うべきことはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:4。急に質が落ちたなら、技能の問題とは限りません。まず本人と話し、作業量・環境・私生活など、何が起きているのかを確かめます。

1:記録して様子を見るだけで、本人への働きかけがありません。2:本人と話す前に、上司から事情を聞こうとしています。3:原因が技能だと決めつけています。

確認問題3

特定済みのリスクが現実になった

(当サイトの独自問題)海外の拠点と進めるプロジェクトで、現地の祝日が重なり、2週間ほど作業が止まることがわかった。このリスクは計画段階で特定され、対応策と担当者が決まっていた。プロジェクト・マネジャーがまず行うべきことはどれか。

選択肢を押すと、正誤と解説が表示されます。

正解と解説を見る

正解:2。特定済みのリスクなので、まず登録簿で決めた対応策と担当者(リスク・オーナー)を確かめ、その人に実行してもらいます。

1:計画した対応策を試す前に、報告に進んでいます。3:決めてある対応策を使わずに、一から考えています。4:ベースラインの変更は、対応策でも吸収できないとわかってからです。

よくある質問

「まず」問題では、いつも分析を選べばよいですか?

いいえ。状況の中で分析がすでに済んでいれば、次の段階(変更要求、対応策の実行など)を選びます。また、安全や法令に関わる場面では、まず止める・守ることが先になります。

「まず」と「次に」の問題はどう違いますか?

「次に」の問題では、PMがすでにとった行動が状況に書かれています。その行動の、ひとつ後の行動を選びます。済んだ行動をもう一度やる選択肢は誤りです。

出典・参考

  1. [1]PMI: PMP Examination Content Outline – July 2026(PDF)

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記事の次は、本番形式の問題で。

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