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PMP STUDY GUIDEアジャイル・ハイブリッドPMP

PMI-ACPとは?PMPとの違い・難易度・どちらを先に取るべきか

PMI-ACP(PMIのアジャイル資格)の受験資格・試験の形式・4つの領域を、2026年3月版の出題範囲で確かめ、PMPとの範囲・難易度・更新の違いを比べます。どちらを先に取るべきかの判断基準も示します。

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執筆
プロマネ模試 編集部
まず結論

この記事の要点

  • PMI-ACPは、PMIが認定するアジャイルの資格です。試験は120問・3時間で、Mindset・Leadership・Product・Deliveryの4領域から出ます。
  • PMPは「プロジェクトを率いた経験」、ACPは「アジャイルで働いた経験」が前提です。有効なPMPがあれば、ACPの経験の要件を満たせます。
  • 更新は、ACPが3年で30PDU、PMPが3年で60PDUです。合格率は、どちらも公表されていません。
  • プロジェクトを率いる立場ならPMPが先、アジャイルチームの一員として働いているならACPが先、が基本の判断です。

PMI-ACPとはどんな資格?

PMI-ACP(PMI Agile Certified Practitioner)は、アジャイルの考え方・道具・技法を使って働く力を証明する資格です。PMPと同じPMI(米国の専門家団体)が認定しています。

PMIの公式ページは、対象者として7つの役割を挙げています。プロダクトオーナー、スクラムマスター、アジャイルチームのリーダー、開発者、プロジェクト・マネジャー、アジャイルコーチ、プロダクトマネジャーです。プロジェクト・マネジャーだけの資格ではない点が、PMPとの大きな違いです。

出題範囲は、2026年3月版の「PMI-ACP Examination Content Outline」(以下、ECO)で公開されています。スクラムなど特定の手法だけでなく、アジャイル全般の考え方が問われます。

POINT

2020年ごろの体験記には「7つの領域」とあるものなど、以前の出題範囲で書かれた情報が残っています。今のECOは、経験の要件を見直し、ほかの資格による経験の短縮も取り入れています。古い情報と混ぜないよう注意してください。

受験資格と試験の形式は?

受験資格は、学歴・研修・アジャイルの経験の3つです。経験の要件は、次のどれか1つを満たせば足ります。

出典:PMI-ACP Examination Content Outline(2026年3月)
項目PMI-ACPの要件(2026年3月版ECO)
学歴高校卒業またはそれに相当する学歴
研修アジャイルの実践・フレームワーク・手法についての正式な研修21時間
経験(どれか1つ)過去5年以内にアジャイルの経験2年
GAC認定の学位+アジャイルの経験1年
有効な他団体のアジャイル資格(取得から1年以上)+アジャイルの経験1年
有効なPMP

スクラムやSAFeなどの他団体の資格を1年以上持っていると、必要な経験2年のうち12か月分として扱われます。21時間の研修は、申請の前に終え、修了の証明を用意します。

PMIの資格をすでに持っている人は、過去5年以内のアジャイルとハイブリッドの経験が、ACPの申請に引き継がれます。経験を書き直す必要はありません(ECO)。

試験は120問・3時間です。そのうち20問は採点されない試行問題で、採点されるのは100問です。60問を解き終えたところで10分の休憩があり、休憩に入ると前半の問題には戻れません。

受験料は、PMPと同じく会員かどうかと地域で変わります(PMI認定ハンドブック)。1年の有効期間の中で3回まで受けられ、3回とも不合格なら、最後の受験日から1年待って再申請します。日本語でも受験できます。

PMI-ACPの4つの領域とPMPの範囲はどう違う?

ACPの出題は4つの領域に分かれます。PMPの3領域と並べると、見ている角度の違いがはっきりします。

PMI-ACPとPMPの出題領域

PMI-ACP

2026年3月版ECO

  • Mindset(考え方)28%
  • Leadership(リーダーシップ)25%
  • Product(プロダクト)19%
  • Delivery(デリバリー)28%

PMP

2026年7月版ECO

  • People(人)33%
  • Process(プロセス)41%
  • Business Environment(ビジネス環境)26%
  • 予測型が約40%、アジャイルとハイブリッドが残り約60%

ACPはアジャイルの中を深く、PMPは予測型・アジャイル・ハイブリッドを横断して広く問う

PMPもアジャイルとハイブリッドが約6割を占めます。ただし、PMPが問うのは「プロジェクト全体をどう率いるか」です。契約・コスト・ガバナンス・コンプライアンスなども範囲に入ります。

ACPは、アジャイルのチームの中で価値をどう届けるかに焦点があります。プロダクトの考え方や、チームの働き方の深さが問われます。PMPで出るアジャイルの論点はPMPのアジャイル対策にまとめました。

ACPの4領域では、それぞれ何が問われる?

ACPの4領域を、PMPの勉強をした人に分かる言葉で言い換えます。タスクの数はECOの記載によるもので、合計24です(PMPは26)。

  • Mindset(28%・7タスク):アジャイルの価値観と原則を、場面に合わせて使えるか。早く試して学ぶこと、協働しやすいチーム環境、心理的安全性、フィードバックの周期を短くすることが含まれます。
  • Leadership(25%・6タスク):指示ではなく支援で率いるか。チームへの権限委譲、問題解決の支援、知識の共有、ビジョンの共有、対立への向き合い方が中心です。
  • Product(19%・4タスク):何を作ると価値が出るかを決められるか。プロダクトバックログの洗練、インクリメントの管理、作業の見える化、価値の届け方が含まれます。
  • Delivery(28%・7タスク):届け続けられるか。早いフィードバック、指標の管理、障害とリスク、ムダの排除、継続的な改善、顧客の巻き込み、流れの最適化です。

PMPの People 領域と重なる論点が多いのは、Leadership と Mindset です。PMPを先に勉強した人は、Product と Delivery の技法を足すと、ACPの範囲に近づきます。

難易度はPMPとACPのどちらが高い?

PMIは、どちらの資格も合格率を公表していません。そのため、合格率で難易度を比べることはできません。ここでは、公式に分かる数字と範囲の広さで比べます。

出典:各資格のExamination Content Outline、PMI CCRページ。1問あたりの時間は当サイトの計算
比べる点PMI-ACPPMP
問題数・時間120問・3時間(1問あたり90秒)180問・240分(休憩は含まない。1問あたり約80秒)
採点される問題100問170問
領域とタスク4領域・24タスク3領域・26タスク
必要な研修21時間35時間
必要な経験アジャイルの経験2年などプロジェクトを率いた経験3年など(大卒の場合)
範囲の広さアジャイルに絞って深い予測型・アジャイル・ハイブリッドを横断
更新3年で30PDU3年で60PDU

準備の負担は、範囲が広く問題数も多いPMPの方が大きいと考えるのが自然です。一方で、アジャイルの経験が浅い人には、ACPの方が難しく感じられることもあります。ACPは、チームが自分たちで決めて動く場面(自己組織化チーム)の判断を深く問うからです。

PMPを持つ人がACPを目指すなら、何を足す?

ACPのECOには、出題に関わる道具と技法の例が並んでいます。一部を分類して挙げます。PMPの勉強で名前だけ覚えたものは、使い方まで確かめておきます。

出典:PMI-ACP Examination Content Outline(2026年3月)の Tools and Techniques から当サイトが抜粋・分類。
分類ECOに挙がっている技法の例
見積もりプランニングポーカー、ワイドバンド・デルファイ、Tシャツサイズ、アフィニティ見積もり
見える化と指標累積フロー図、WIP制限、バーンダウン・バーンアップ、サイクルタイムとリードタイム
価値と優先順位狩野分析、MMF(市場に出せる最小限の機能)、MoSCoW、MVP
リスクと品質リスク調整済みバックログ、リスク・バーンダウン、スパイク、完了の定義(DoD)
改善バリューストリーム・マッピング、なぜなぜ分析、プレモーテム、振り返り

ECOは、勉強の資料も挙げています。PMIの認定の試験対策講座、ACPの模擬試験、PMI Study Hall、Agile Practice Guide などです。21時間の研修は、出題範囲に沿い、演習と修了テスト、修了証のあるものが条件です。

PMPとACPはどちらを先に取るべき?

判断の軸は2つです。今の仕事の立場と、経験の要件をどちらで満たせるかです。

  • プロジェクトを率いる立場で、経験が3年以上ある:PMPを先に取ります。合格すれば、有効なPMPでACPの経験の要件を満たせます。
  • アジャイルチームの一員として働いていて、率いた経験はまだ少ない:ACPを先に取ります。PMPの経験の要件(率いた経験)を満たすまでの間に、アジャイルの力を証明できます。
  • スクラムマスターやプロダクトオーナーを目指している:ACPか、スクラム専門の資格が候補です。違いはスクラムの資格の比較で整理しています。
  • 転職で「プロジェクト・マネジャー」の求人に応募したい:求人票で名前が挙がりやすいのはPMPです。ACPは補う資格と考えます。

両方を持つ場合の更新も確かめておきます。CCRハンドブックによると、パワースキルとビジネス感覚のPDUは、持っているすべての資格に数えられます。ギビングバックのPDUも同じです。片方の更新のために集めたPDUの多くを、もう片方にも使えます。

PMPを先に受けるなら、アジャイルの論点はタスク別ドリルで領域ごとに練習しておくと、ACPに進んだときの土台にもなります。

よくある質問

PMPを持っていれば、PMI-ACPの受験資格を満たせますか?

2026年3月版のPMI-ACPの出題範囲では、有効なPMPがあれば経験の要件を満たせるとしています。学歴(高校卒業相当)と21時間のアジャイルの研修は、別に必要です。

PMI-ACPは日本語で受験できますか?

できます。PMIの認定ハンドブック(2026年6月改訂)の言語の一覧で、PMI-ACPに日本語が含まれています。申し込みの時に言語を選んでください。

PMI-ACPの更新には何PDU必要ですか?

3年で30PDUです。PMPは3年で60PDUなので、ACPの方が少なくなっています。

出典・参考

  1. [1]PMI: PMI Agile Certified Practitioner (PMI-ACP)
  2. [2]PMI: PMI-ACP Examination Content Outline(2026年3月)
  3. [3]PMI: PMP Examination Content Outline – July 2026
  4. [4]PMI Certification Handbook(2026年6月改訂)
  5. [5]PMI: Maintain Your Certification
  6. [6]PMI: Continuing Certification Requirements (CCR) Handbook

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